こんにちは、成長くんです。
今回は意思決定ルールについての後編です。
さて、
「なんでこの仕事受けるって言ったんだろう」
「なんでこの服買ってしまったんだろう」
みなさんこのような後悔をした経験はないですか。
大丈夫です、ほとんどの人がこのような意思決定の公開を抱えた経験があります。
みなさんが悪いのではなく意思決定ルールを作らずに意思決定してしまっているのが原因なのです。
人間は1日に3万5000回以上も意思決定をしていると言われています。
1日に数万回する意思決定をパターン化することで迷いや後悔が減りますし、長期的に満足いく意思決定に近づくことができます。
前編では意思決定について詳しく書いていきました。
後編では実際に意思決定ルールを作るために必要なことを書いていきます。
前回のあらすじ
前編では意思決定ルールについてや、メリット・デメリット、意思決定モデルについてお話ししました。
意思決定ルールとは、個人や組織がある状況において選択をする上での規則やガイドラインのことを言います。
意思決定ルールを用いることで、その時々の主観的な判断や直感に頼る代わりにより一貫性のあるアプローチを取ることができます。
意思決定ルールを作るメリット・デメリットは以下の通り。
・メリット
- 一貫性の向上
- 効率の向上
- バイアスの軽減
- トレードオフの明示化
- 迷い、後悔が減る
- 意思決定疲れが減る
- 時間の節約
・デメリット
- 創造性の制限
- 特殊ケースへの適用が困難
- 過去のデータへの依存
- 柔軟性の低下
さらに意思決定モデルの紹介をしました。
意思決定モデルは下記の通りです。
- 合理的モデル
- 有限合理性モデル
- 行動経済学モデル
- グループ意思決定モデル
- リスク回避モデル
- 満足的モデル
- 直感的モデル
最後に私のおすすめの意思決定モデルについて解説しました。
以上が前回までのあらすじです。
意思決定ルールを作る 6STEP
前編では意思決定について詳しく書かせていただきました。
今回は前編の情報をもとに質の高い意思決定ルールを作っていきましょう。
質の高い意思決定ルールを作るために6つのSTEPを用意しました。
- 目的の明確化
- 対象の特定
- 意思決定モデルの選定
- 意思決定ルールの作成
- 条件とケースの設定
- 実践と改善
目的の明確化
意思決定ルールを作るにはまず目的を明確化する必要があります。
意思決定ルールを作る目的だけ考えるのもいいのですが、
ビジョンや価値観について知るともっと意思決定ルールの質が高まります。
この記事を読んでいるあなたは、少なからずいい人生を歩みたいと思っていると思います。
いい人生を歩みたいと思っているあなたは、自分にとっていい人生とは何かを知っていますか?
もし答えがNOなら自分にとっていい人生とは何かをまず考えましょう。
僕のビジョンシリーズ、優先順位シリーズが役に立つはずです。
目的地のない旅ほど難しいものはありません。
ONEPIECEの麦わら海賊団も、「ルフィの海賊王に俺はなる」という言葉に動かされて一緒に旅をしています。
ビジョンを明確にし、目的地を意識することで自分も、人の心も動かせるほどのパワーを産みます。
モチベーションを維持するためにも、目的地を明確に設定しましょう。
対象の特定
目的地を明確化したら対象の特定のフェーズに移ります。
意思決定ルールが適用される対象や状況を明確にします。
みなさんが立てた目標にはどういう意思決定が必要ですか?
みなさんが経験するであろう、意思決定が必要な場面を書き出していくので下記のリストを参考に考えてみてください。
意思決定が必要な場面
人生を左右する意思決定
- 職業選択
- 結婚
- 住居選び
- 教育と学習
- 健康
- ライフスタイル
- 貯蓄と投資(お金)
- 人間関係
- 趣味
- 自己成長
- 環境
毎日する意思決定
- 食事
- 睡眠
- 運動
- 服装
- スケジュール管理
- 時間の使い方
- コミュニュケーション
- 支出
- 学習
- 隙間時間
少なくともこれだけあります。
この意思決定を毎日の感情や気分で選択していたら、本当に手にしたいものを手に入れるのに相当な時間がかかります。
意思決定ルールを作れる場面では積極的に意思決定ルールを作っていきましょう。
意思決定モデルの選定
目的地を決めて、対象を決めたら意思決定モデルの選定をします。
「瞬間瞬間を味わいたい」という目的の方は満足度、直感モデルを使うのがいいですし、
瞬間瞬間を味わうためにはバイアスに囚われたくないと思っている人は行動経済学モデルを選ぶのもよしです。
対象が変わるごとに違う意思決定モデルを使いたい方はそれもありです。
コミュニュケーションでは直感的、満足的モデルを使い、自己成長のための行動は有限合理性モデルを使うでも全然ありです。
自分の目的と対象にあった意思決定モデルを選びましょう。
意思決定ルールの作成
意思決定モデルまで決めたら、いよいよ意思決定ルール段階です。
目的を明確にする
↓
対象の特定
↓
意思決定モデルの選定
↓
意思決定ルールの作成 ←今ここ
ここまでの流れを架空のAさんを使って実践してみます。
Aさんは、目的を明確にするフェーズで「後悔のない人生にすること」を長期的な目標として立てました。
それからAさんは、後悔のない人生に必要な要素を
「人間関係」「お金」「楽しみ」のジャンルに分け、
対象の特定のフェーズで、
「お金」をピックアップしました。
そこでAさんは後悔のない人生には「楽しみ」と「お金」のバランスが必要だと考えました。
今のお金を全部使ってしまうと
「老後にお金を残しとけばよかった」との
後悔が残りますし、
お金を使わず節制しすぎると
「もっと楽しむためにお金を使えばよかった」
との後悔が生まれます。
人生を通して後悔のない人生にするために、
「楽しみ」と「貯蓄」
のバランスを自然に取れるように意思決定ルールを作ることにしました。
意思決定モデルは
「満足的モデル」を選びました。
「老後2000万円の資金さえ有れば老後も満足した暮らしができるだろう」
と思ったAさんは次のような意思決定ルールを決めました。
*Aさんの勤めている会社は生涯賃金約2億円の会社で1年目であると仮定。
意思決定ルール1
給料の10パーセントは絶対に貯金する。
意思決定ルール2
そのお金は定年後まで手を出さない
Aさんは、この意思決定ルールに従うことで後悔のない人生を送ることにしました。
このような決め方で構いません。
自分なりの価値観や、ビジョンをもとに実際に作成してみましょう。
条件とケースの設定
意思決定ルールを作成したら、条件とケースを設定します。
意思決定ルールの作成時に条件とケースまで考えた方はもう一度適用されない場面が今後現れないか考えてみましょう。
どういう状況でその意思決定ルールが発動されるのか、逆にその意思決定ルールが適用できない場面を考えます。
先ほどのAさんの場合の適用条件、
給料が出たタイミングで意思決定ルールが適用されます。
ボーナスも同じくこの意思決定ルールを使います。
Aさんの意思決定ルールが適用しない条件
結婚をして財布を管理できなくなったとき
健康状態が悪化し、急にお金が必要になった時
が考えられるでしょう。
このようにそれぞれ考えていきます。
実践と改善
ここまで考えることができたら、後は実践と改善の繰り返しです。
意思決定ルールは後悔や迷いを減らすと同時に選択疲れを減らすこともできます。
もし実践してみて無理があれば変えることも検討してください。
最強の意思決定ルール
ここまで読み進めていただきありがとうございます。
自分なりの意思決定ルールを見つけることができたでしょうか。
最後に僕が思う最強の意思決定ルールをご紹介します。
・最強の意思決定ルール
いつでも何に対しても使える意思決定ルールです。
「10年後のあなたならどういう意思決定をするだろうか」
と意思決定をする前に問いかけてください。
10年後のあなたなら何というのかを考えるだけで、長期的な思考を持ちやすくなりますし、客観的な意思決定ができます。
NLP(新らしい形の心理学)でいうところのディソシエイト、最近話題のメタ認知、
つまり第三者が見るかのような視点で見ることができるので、バイアスがかかりづらくなります。
長期的に価値のある行動を増やしたい方は
「10年後の自分ならどのような意思決定をするのか」
を考えて意思決定してみてはいかがでしょうか。
まとめ
みなさん自分なりの意思決定ルールは作れましたか?
意思決定ルール 後編では
意思決定ルールを下記の6つのステップで作っていきました。
- 目的の明確化
- 対象の特定
- 意思決定モデルの選定
- 意思決定ルールの作成
- 条件とケースの設定
- 実践と改善
最後に私のおすすめの意思決定ルールをお伝えさせていただきました。
今回の記事がみなさんの意思決定をより良いものにしてくれることを願っています。