強者と同じことをしても生き残れないぞ!!

副業

「他のみんながしていることをするというのは、差別化していないということだ」 

実業家 ジェイ・エイブラハム

こんにちは、成長くんです。

当ブログでは

成功したい、人生を変えたい、成長したいという方のために見ることで昨日の自分より一歩成長できるような知識を発信しています。

ぜひ最後までご覧ください。

今回のテーマは、

「強者と同じ場所で同じことをしても生き残れないぞ!!」
  です。

「社会的に成功したい」

「職場や学校で重要な人物になりたい」

「何をすればいいのかわからない」

という方のための記事になります。

職場や学校などの集団で社会的に生き残る上で使える知識になりますので最後までご覧ください。

「強者と同じことをしても生き残れないから差別化をしろ」

この記事の結論を先に言います。

「強者と同じことをしても生き残れないから差別化しろ」

強者と同じことを、同じ場所でしても強者に勝てません。

強者がしていない場所で、強者がしていないことで1番を目指しましょう。

群衆生態学の競争排除則と海洋生態学のプランクトンのパラドックスを根拠に話していきます。

競争排除則(生態学者ガウぜの実験)

競争排除則とは、旧ソ連の生態学者ガウゼさんが提唱した原則のことです。

競争排除則とは、

同じニッチを持つ複数の種が同所的に存在すると、必ず競争によって一方が排除されるため、他の環境要因などがない場合は安定的に共存することはないという考え方である。【1】「競争排除則」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/wiki/競争排除則)2023年10月25日8時 (日本時間)現在での最新版を取得 

*ニッチとは、生態学で使われる重要な概念で、あらゆる生物種が生息する際の役割や生態系内での特定の生存要件のことを言います。

主に資源、生息地、時間などの要素が関係しています。

競争排除則からわかること

競争排除則からわかることは、

「少なくとも自然界では同じニッチを持つ複数の種が同じ場所に存在すると競争によって排除される」

ということです。

ガウゼの実験

競争排除則は生態学者のガウゼさんによって提唱されたものです。

ガウゼさんが競争排除則を提唱する元になった実験をご紹介します。

同じ資源を求める微生物は共存しなかった

生態学者のガウゼが行った実験は、

「同じ水槽の中で2種類の微生物を飼うとどうなるのか」

という実験です。

結果、最初は共存していたが徐々に片方の微生物の数が減っていき、片方の微生物は全滅したのです。

この実験から生態学的には、同じ空間で同じ資源を餌にしている生物同士は共存できないということがわかります。

資源を分け合うと同じ空間でも共存できた

この実験には続きがありまして、先ほど説明した実験とは異なる2種の微生物を飼ったときはどちらとも数を増やし続け共存しました。

共存できた理由は、

「片方の微生物は水槽の上の大腸菌をエサにしていたのに対し、もう片方の微生物は水槽の下の酵母菌をエサにしていた」

からです。

この実験から生態学的には、同じ空間に存在していても同じ資源を求めてなければ共存することが可能だということがわかります。

人間社会には同じニッチを持つ企業が存在してない?

「人間社会には同じニッチを持つ企業が存在してない?」

このような疑問が出てきませんか?

生態学的には、同じ空間の中でも資源を分け合えば共存できることはわかった。

しかし人間の社会では同じ空間に同じ資源(ターゲット)を求めている企業が存在しているように思いませんか?

ガウゼの実験、競争排除則が人間界でも適用されるならば、同じ業界に企業が複数あることが説明できません。

実は少しだけニッチをずらしているのです。

ユニクロとGUはニッチをずらしている

例えば、アパレル業界のユニクロとGUです。

現代には、同じ業界で同じ強みを持ってそうな企業があります。

アパレル業界では、低価格で安心して買えることで有名な2社が現時点では共存しているように見えます。

同じような業界で同じ強みを持ってそうなユニクロとGUですが、よく調べてみるとニッチを分け合っているのがわかります。

ユニクロのコンセプト「LifeWear」

ユニクロは「LifeWear」をコンセプトにしています。

LifeWearとは、あらゆる人の生活を、より豊かにするための服。
美意識ある合理性をもち、シンプルで上質、そして細部への工夫に満ちている。
生活ニーズから考え抜かれ、進化し続ける普段着です。【2】「About Life Wear」『ユニクロ』(https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/lifewear/philosophy/)2023年10月26日6時 (日本時間)現在での最新版を取得

ユニクロは、上質で、美意識ある合理性を持った生活ニーズに沿った普段着を提供するというコンセプトを持っています。

GUのコンセプト「YOUR FREEDOM」

GUは「YOUR FREEDOM」をコンセプトにしています。【3】

「YOUR FREEDOM」 『GU』(https://www.gu-global.com/jp/ja/special-feature/corp/brand-message)2023年10月26日6時 (日本時間) 現在での最新版を取得

GUは服を変えるだけで気分も自分もよりよく変わる。

「自分を新しくする自由を」をコンセプトを持っています。

同じコンセプトを持ってそうで全然違う

ユニクロとGUのコンセプトは同じようで違います。

ユニクロは普段着を「シンプル」で「上質」にこだわっています。

それに対してGUは「より自由に」を意識してトレンド、流行の商品を意識して制作しています。

私たちは「安い」という観点から見て、ユニクロとGUが似ていると判断していましたが、しっかりと差別化しニッチを分け合っています。

自然界でいうところの生息地は同じだが、役割を分け合っている状態なのです。

同じ空間で同じ資源を求めると競争はすごいし片方は絶滅する可能性があるよ

ユニクロとGUは見事にニッチを分け合っています。

同じ空間で同じ資源を求めると、競争が激化して片方は絶滅してしまう可能性があります。

もしもGUとユニクロが同じコンセプトをもつと、時間が経つごとにどちらかの企業が衰退していくでしょう。

それを避けるためにニッチを分けあっているのです。

できるだけ競争のないところで、周りが真似できないことをすることで差別化していきましょう。

プランクトンのパラドックス

実はガウゼの提唱した競争排除則には定義の見直しが行われました。

定義の見直しが行われた理由は、実際の生態系で競争排除則が観察されることがほとんどないのに加え、限られた資源しかないプランクトンが共存できているからです。

プランクトンが共存できている状態をプランクトンのパラドックスと言います。

プランクトンのパラドックスとは、

海洋生態学において、限られた資源(光、栄養素)しかない海洋で、多くの種類のプランクトンが共存できている状態を指す。限られた資源しかないニッチを複数の種で取り合った場合、最終的に僅かな種が他種を絶滅に追いやるという競争排除則があるが、実際には多くの種が存在し、矛盾していることを意味する。【4】「プランクトンのパラドックス」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/wiki/プランクトンのパラドックス)2023年10月25日8時 (日本時間)現在での最新版を取得

プランクトンが共存できている理由

プランクトンはなぜ共存できているのでしょうか。

  • サイズ選択的な捕食(喰い分け)
  • 時間的、空間的な棲み分け
  • 潮の干満などの環境変動

上記の理由から共存できているのです。

競争排除則が全くもって使えないというわけではない

プランクトンのパラドックスのように例外があるからといって競争排除則が意味のない理論だというわけではありません。

プランクトンは「サイズ的な喰いわけ」「時間的、空間的な棲み分け」「環境変動」によって共存できているだけです。

同じニッチを、同じ環境で持っている複数の種は、安定した環境では競争により衰退していくのは変わらない事実ではないかと私は思います。

競争排除則とプランクトンのパラドックスでわかること

競争排除則とプランクトンのパラドックスでわかるのは以下の通りです。

  • 同じニッチを持つ複数の種は、他の環境的要因などがない場合は共存できない
  • 生物はサイズ選択的な捕食による喰い分けをしている
  • 生物は時間的、空間的な棲み分けをしている

まとめ

今回のテーマは、

「強者と同じ場所で同じことをしても生き残れないぞ!!」

でした。

競争排除則からわかることは、

「少なくとも自然界では同じニッチを持つ複数の種が同じ場所に存在すると競争によって排除される」

ということです。

それなのになぜプランクトンが共存できていたのか。

  • サイズ選択的な捕食(喰い分け)
  • 時間的、空間的な棲み分け
  • 潮の干満などの環境変動

上記の理由から共存できているのです

競争排除則とプランクトンのパラドックスでわかるのは以下の通りです。

  • 同じニッチを持つ複数の種は、他の環境的要因などがない場合は共存できない
  • 生物はサイズ選択的な捕食による喰い分けをしている
  • 生物は時間的、空間的な棲み分けをしている

今回は生態学を中心にした理論をご紹介しました。

次回は個人が応用して社会生活に取り入れる方法をご紹介します。

成功したい、人生を変えたいという人は次の記事の応用編をお読みください。

参考文献

【1】「競争排除則」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/wiki/競争排除則)2023年10月25日8時 (日本時間)現在での最新版を取得

【2】「About Life Wear」『ユニクロ』(https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/lifewear/philosophy/)2023年10月26日6時 (日本時間)現在での最新版を取得

【3】「YOUR FREEDOM」 『GU』(https://www.gu-global.com/jp/ja/special-feature/corp/brand-message)2023年10月26日6時 (日本時間) 現在での最新版を取得

【4】「プランクトンのパラドックス」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/wiki/プランクトンのパラドックス)2023年10月25日8時 (日本時間)現在での最新版を取得

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